証言

2005年4月29日 わたし
 
 
 
 
 
 
 
その蝶々の羽は いままで見たことのない色でした
けれど どこか懐かしさをも感じさせました
こんな色の羽をもつ生き物がいるんだ
こういう色を表すことが出来るものがいるんだ
そう思いました
 
その美しさを自覚していないように思える蝶々に
それを教えてあげる役目を担いたかったんです
 
だけど 今では
私も その真の美しさを理解できてはいない
美しさの裏にひそむものも把握していない
そう思うことしか出来ないのです
 
それにその美しさはきっと
私だけでなく他の花たちにも 当然美しく感じられるのでしょう
他の花たちにも 彼に美しさを教えられるものがいるでしょう
私はそれにも気づけていませんでした
彼の魅力も 自分の度量も きっと少ししか分かっていません
 
彼がどんな風に 空を舞うのか
それさえも はっきりと思い出すことは出来なくなってきています
 
今 分かるのは
私はその蝶々のことが すごく好きだったということ
今でもすごく好きだということ
とてつもなく魅かれていたということ
今でも魅かれているということです
 
それだけです

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