流星ワゴン

2005年3月25日 読書
「知っている言葉をどんなに組み合わせても、気持ちとぴったりにはならない。本を読み、辞書をひいても、ああこれなんだ、という言葉には出会えない。ひとに説明するのはもちろん、自分で自分の気持ちを確かめようとしても、言葉では覆いきれないところが必ず残って、そこがいちばんたいせつなものなんだとわかっているのに、どうしても言葉が届かない。」
 
 
重松さんはそんな出来事をきちんと言葉に表せている。
難しくて複雑なことではなく、普段私たちが体験するのにうまく言い表せないことを、「そうそう。」とうなずきたくなるようなフレーズで表現していると思う。
 
死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?
「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

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