外の世界に出るのが怖くて 閉じこもっていた
経験不足 言葉足らず 嫉妬 無関心 不自然 劣等感
そう書かれた六つの壁に囲まれて 隠れていた
人は その壁に書かれた文字が読めないらしい
もしくは 読めても それが読めないふりをする
「なんてピュアな人なんだ」 私をそう形容して去っていく
「傷つけないように注意しなきゃ」 そう言って距離をおく
「イイヒトだね」 簡単にそう結論付けて忘れていく
壁を壊して中を覗く勇気のある人が来るのを ずっと待っている
誰でもいいわけではないようで 一人で平気なときもある
だけど ある「誰か」に救ってほしいと願っている
私がみずから壁の中から手を差し伸べたいと思える人
そして その手を醜いと思わずに 包み込んでくれる人
そんな人めったにいないって分かってる
私にとって あなたは そう思える人だったのに
あなたもまた 言い訳をして 去っていってしまうのですか?
コメント